NASなど143台以上を乗っ取り回線を転売―GreyNoiseが攻撃を報告
既知の脆弱性から侵入し、正規の回線共有アプリを無断設置。機器の所有者に代わって攻撃者が収益を得る手口です。
調査報告の公表日:2026-10-15 / 公開: / 更新: / 最終確認:
Codingholic 編集部 · 約2分
GreyNoiseは2026年10月15日、34か国で少なくとも143台の機器が侵害され、通信回線の転売に使われたと報告しました。攻撃者は回線共有アプリ「Pawns.app」を所有者の同意なく設置していました。攻撃の開始時期や日本での被害は、今回の報告では分かりません。
入口は既知の脆弱性です。D-Link ShareCenter NASではCVE-2024-3272とCVE-2024-3273、Ubiquiti UniFi Video NVRではLog4Shell(CVE-2021-44228)、SAP NetWeaver Visual ComposerではCVE-2025-31324の悪用を確認したとしています。
侵害した機器を他人の通信の中継点にし、その回線利用で収益を得る手口は「プロキシジャッキング」と呼ばれます。Pawns.app自体は正規のサービスですが、今回は攻撃者のために無断で導入されました。一部の機器には、再接続用のSSH鍵認証も設定されていました。
GreyNoiseは機器の更新に加え、認証ログの確認を勧めています。接続元の国や地域だけで判断せず、端末・セッション情報の不一致や、複数ユーザーが同じ住宅用プロキシIPからログインする動きを調べるというものです。住宅用IPであることだけでは、安全な接続とは判断できません。
出典と編集について
GreyNoise:skynox7: Proxyjacking Edge Devices Into Residential Proxies(10月15日) ↗BleepingComputer:ネットワーク機器の乗っ取りと回線転売を報道(10月15日) ↗
本記事は公表資料に基づく速報です。判明した範囲を記載しており、続報で内容が変わる場合があります。