CyberStrikeAIで教育機関の管理者権限を奪取―Kasperskyが侵入後の自動化を分析
AIによる判断は攻撃者のサーバー側で実行。被害端末の通常の遠隔操作機能を通じ、探索や認証情報の取得を進めた事例です。
Securelistの技術調査公表日:2026-11-02 / 公開: / 更新: / 最終確認:
Codingholic 編集部 · 約2分
Kasperskyは2026年11月2日、AIを利用するセキュリティツール「CyberStrikeAI」が実際の組織侵害に使われた調査結果を公開しました。アフリカと中南米の教育機関で攻撃を確認し、侵入後の探索や認証情報の取得、管理者権限への到達を分析しています。
構成の中心は攻撃者側の指令サーバーです。そこでLLMが次の処理やツールを選び、被害端末には従来型の遠隔操作プログラムを介して命令を送ります。被害端末内でAIが自律判断する仕組みではなく、人が目標を与え、途中で承認や修正を行える構成でした。
ある事例では、侵害されたSQL Serverで人による探索が行われ、約2週間の間隔を置いて自動化された活動が始まりました。端末内の探索からドメイン調査へ進み、さらに数日の間隔を経て、SMB・WMIを使う別端末への移動や認証情報の取得、データベースの書き出しが約1時間に集中しました。「侵入から全工程が1時間で完了した」という意味ではありません。
初期侵入に使われた具体的な脆弱性や攻撃者の所属は、この報告からは特定できません。防御側ではAIサービスへの通信だけに注目せず、不審な資格情報の読み出し、タスクの作成、横方向の通信を調べる必要があります。判断処理が外部にあるため、被害端末からAI APIへの通信が見えなくても、AI利用を否定する根拠にはなりません。
出典と編集について
Kaspersky / Securelist:CyberStrikeAI in the wild: the use of AI in real-world attacks on organizations ↗本記事は公表資料に基づく速報です。判明した範囲を記載しており、続報で内容が変わる場合があります。