BIND 9、署名済み通信の再送でメモリー破損―コード実行につながるおそれ
GSS-TSIGの署名済みUDP通信を取得できることが攻撃の条件です。ISCは回避策を示しておらず、修正版への更新を案内しています。
ISCの一般公開日:2026-10-21 / 公開: / 更新: / 最終確認:
Codingholic 編集部 · 約2分
ISCは2026年10月21日、DNSソフトウェアBIND 9の脆弱性CVE-2026-94300を一般公開しました。DNSサービスを動かすnamedプロセスのメモリーが破損し、停止や遠隔からのコード実行につながる可能性があります。CVSS基本値は8.1、重大度は「High」です。
攻撃では、GSS-TSIGで署名されたUDPメッセージを事前に取得し、署名に使う鍵が有効な間に再送する必要があります。さらに攻撃者が管理するDNSゾーンへの細工した問い合わせを組み合わせることで、コード実行に至る可能性があるとISCは説明しています。任意のDNS問い合わせだけで成立する、という発表ではありません。
影響範囲は9.11.0〜9.18.50、9.20.0〜9.20.29、9.21.0〜9.21.26などです。通常版の修正版として9.20.30と9.21.27、サポート契約者向けのSupported Preview Editionでは9.20.30-S1が示されています。
ISCは公表時点で悪用を把握しておらず、既知の回避策もないとしています。自社でBINDを運用している場合は、利用系列に対応する修正版を確認してください。告知の10月14日は事前通知の日付で、一般公開は21日です。
出典と編集について
ISC:CVE-2026-94300: Concurrent GSS-TSIG messages corrupt memory ↗本記事は公表資料に基づく速報です。判明した範囲を記載しており、続報で内容が変わる場合があります。